CLAUDE CODE を並列で使うときの工夫

セッション名を見れば、
次に何をするか分かる

AIで作業は速くなった。いま一番遅いのは、読んで、分かって、決める人の側。そこを軽くするために入れた4つの工夫と、そのまま使える道具2つ。

クリックで全画面
解説動画 約3分音声:Gemini TTS
01

速くなったのは、AIの側だけ

作業は AI が一気に進める。でもその後の「読む、分かる、決める、次を頼む」は人がやる。ここが詰まると、AI が速くても全体は速くならない。

AI作る速い
人読む
人分かる
人決める
人頼む
出せる量
追える量
棒の長さはイメージ(実測ではない)。差が開くほど、分からないまま進めることが増える。
02

困っていたこと

報告が読めない

分からないまま「続けて」

できたこと、決めてほしいこと、前提が1つの文章に混ざっている。思っていたのと違う結果になって、最初からやり直しを何度もした。

セッションを追えない

数日後に「これ何のため?」

並べて走らせると目的を忘れる。新しいセッションで同じことをやらせて、結果が2つ。どっちを残すかで迷う。

強弱がない

どこを読めばいいか分からない

文章だけだと、しっかり読むところと読み流していいところの区別がつかない。

03 / 工夫1

セッション名に状態を入れる

セッションの中身を読んで、名前を自動で書き換える mod を入れた。一覧を見れば、次に自分が何をするか分かる。1日の終わりは、確認待ちが残っていないかだけ見る。

作業中AI が動いている。待つだけ
確認待ち自分の返事待ち。ここだけ開く
完了終わり。中身を見て閉じる
停止エラーか、自分で止めた
作業中 確認待ち 完了 停止 報告に確認事項あり 返事をすると作業中に戻る 確認事項が「なし」 エラー・中断
ターンが始まると作業中。ターンが終わったら、報告の「確認してほしいこと」欄を見て状態を決める。欄で決まらないときだけ小さいモデル(Haiku)に判定させる。

名前の組み立て

🟡【確認待ち】状態 ブログ記事テーマ 骨子作成具体作業 |記事作成作業の種類

優先順位は 状態、テーマ、作業。長すぎるときは具体作業から落とす。2時間以上あけて戻ると、応答の冒頭に「前回までの経緯」を3行で書かせる。

04 / 工夫2

報告の形を決める

報告は毎回同じ4つの欄で返してもらう。読む場所が決まっているので、結論と選択肢だけ見ればいい。

1 結論何をしたか、何が分かったかを3行以内。ここだけで判断できるように
2 変更したファイル1行ずつ。なければ「変更なし」
3 確認してほしいこと決めてほしいことだけ。選択肢つき
4 補足読み飛ばしていい詳細。作業中に分かったこと
1. 何を決めるか
【前提】 なぜ今この確認が要るか。数値、期限、影響を1〜2文で
【選択肢】
A(推奨)〇〇する
B 〇〇する
C 〇〇する
その他(自由記入)
【推奨の理由】 1行
【決めないと】 止まる作業や起きること
返事はこれだけ1A 2B選ばないときは「その他: …」

確認が3件まで

報告の文章の中に、上の型で選択肢を並べる。

確認が4件以上

頭が追いつかないので、HTML の確認ページにしてもらう。前提を書き、A・B・C のボタンと自由記入欄を置く。

05 / 工夫3

量が多い分析は、図と表にする

市場調査のように量が多いものは、チャットに文章で出させない。図、表、グラフ、概念図を使った HTML レポートにしてもらう。見て分かるものは、見て分かる形で。

チャットの文章短い報告。確認3件まで
図と表のレポート市場調査、分析、確認4件以上
解説動画レポートが重いとき、何本もまとめて理解したいとき
右にいくほど、読む量が多い。見せ方を1段ずつ上げる。
06 / 工夫4

それでも重いときは、解説動画

レポートが大きすぎるとき、切り口違いのレポートを何本もまとめて理解したいときは、自分用の解説動画を作ってもらう。Gemini TTS(Google の音声読み上げ)を使うと、抑揚のある自然な声になる。このページの冒頭の動画も、その作り方で作った。

レポート数本から原稿と図に音声と字幕を付けて動画

まず動画

全体の流れと結論をつかむ。数分で済む。

次にレポート

気になったところだけ、図と表で細かく確かめる。

07

理解は省かない

AI に頼めば、大量のアウトプットはすぐ出てくる。でも鵜呑みにすると、ずれたものがすごい速さで大量にできる。1つずつ理解してから次を頼む。ここは省けない。省けないから、理解するところを AI に手伝わせる。

AIが出す 理解する 決める 次を頼む ここをAIが手伝う 状態、報告の形 図と表、動画 飛ばすと ずれたものが速く大量に
08

道具2つ(導入ファイル)

セットで使う前提。mod は報告の「確認してほしいこと」欄を見て状態を決めるので、報告ルールなしだと判定が甘くなる。ダウンロードするか、中身をコピーして下の名前で保存する。

報告の形
report-style.md
  1. ~/.claude/output-styles/report-style.md に保存
  2. Claude Code で /config を開き、Output style で「Report First」を選ぶ
ダウンロード
セッション名
session-status / register.js
  1. zip を展開して、フォルダ session-status/ を好きな場所に置く(設定ファイル2つも入っている)
  2. ~/.claude/settings.json の env に "CLAUDE_CODE_PLUGIN_DIRS": "フォルダの絶対パス" を足して、Claude Code を開き直す
ダウンロード(zip)

注意

  • 名前を変えられるのは、デスクトップアプリと claude.ai(Remote Control)のセッションだけ。ターミナルだけのセッションでは何もしない
  • 1ターンごとに Haiku を1回呼ぶ
  • 自分の環境では毎日使っている。公開用に自分専用の部分を外した版なので、動かして確かめてから使ってほしい